龍画のご縁

龍を描くようになってから、様々な方々と龍のご縁を頂く様になりました。 不思議な流れに導かれる様に、偶然の様な必然の様な想定外の出逢い。ある時振り返ってみると、ずっと繋がっていた事に気づきます。 こちらのページでは、龍のご縁を頂いている方々を「ドラゴンファミリー」として、ご紹介していきたいと思っています。

創業145年老舗鰻屋 日本橋うなぎ喜代川さん

細い路地に、老舗旅館のような雰囲気を漂わせる築90年の日本家屋。 戦前の昭和2年(1927年)に建てられた店舗は、2018年に登録有形文化財として登録されています。 店の名は江戸時代からあり、うなぎの修行をしていた初代が日本橋小網町の地で商売を初めたのが明治7年(1874年)。 うなぎはその時季に良質な養殖うなぎを仕入れ、じっくり蒸して備長炭で一枚一枚丁寧に焼き上げます。ふっくらした肉質は口の中でとろけるような味わいです。 5代目の現在、「うなぎ文化を継承することが使命」という想いを胸に、伝統的な江戸前うなぎを提供されています。 喜代川の若女将から龍画の注文を頂いたのは、ご縁を頂戴してから間もなくの事。大変有難く思ったものの、最初は軽い気持ちでお受けしてしまいました。実際にお店に伺うと、明治・大正・昭和の文豪の縁の品々や横綱の手形、等々がお座敷や廊下に飾られていて、ここに並ぶのかと思うと、一気に緊張感が高まるのを感じました。若女将からのイメージも入れながら、覚悟を持って描きました。「喜代川乃龍」納品の際はドキドキしましたが、喜んで頂けてホッとしたのを覚えています。 喜代川さんにお越しの際は、うなぎと共に『喜代川乃龍』を是非お楽しみ下さい。